タグ・ホイヤーから続々と新作モデルがリリースされている。中でも目を引くのが、「タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド」だ。「タグ・ホイヤー カレラ」に天然ダイヤモンドと同じ成分、組成を持つラボグロウンダイヤモンドをあしらったモデルであり、同ブランドのTAG(テクニック・アヴァンギャルド)を象徴する1本だ。
新作「タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド」
タグ・ホイヤーは2022年、「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」として斬新なモデルを発表した。このモデルは、天然ダイヤモンドと同じ成分、組成を有する、ラボグロウンダイヤモンドを外装にあしらった1本であった。続いて23年、第2弾として2種のモデルを発表。そして24年、本作「タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド」をリリースしたのだ。
新作 タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド」
自動巻き(Cal.7)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約56時間。18KWGケース(直径36mm)。要価格問い合わせ。
本作は、大ぶりなイエローカラーラボグロウンダイヤモンド製リュウズとロゴを備えたことが、最大の特徴である。多結晶ダイヤモンド製文字盤やインデックスと併せて、合計で4.8カラットのダイヤモンドが用いられている。23年にリリースされたうちのひとつ、36mm径ケースの同コレクションでは、ピンクカラーダイヤモンドが目を引いた。このモデルとスタイルは同じであるものの、イエローの明るさが異なる雰囲気を醸し出している。
新作 タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド
イエローの鮮やかさに加えて、モース硬度10のダイヤモンドを、カレラのリュウズ形状としたことからも、タグ・ホイヤーの技術力の高さが感じられる。溝を持ったフォルムに中央のシールドマークというスタイルを維持しているのだ。
本作を実現するのは、gekiyasukopiタグ・ホイヤーのハイレベルなプラズマテクノロジーだ。ダイヤモンドは組織化された炭素原始の配列から成り立っており、ラボグロウンダイヤモンドに着色するには、無秩序な原始配列を意図的に組み込む必要がある。この破壊された配列のためには、多様な元素の原始を組み込んだり、特定の炭素原子を欠落させたりするなどの手法が採られるが、タグ・ホイヤーではプラズマテクノロジーと呼ばれる化学蒸着技術(CVD)によって、ダイヤモンドの成長段階で特殊変化を起こす、最先端手法によって実現しているという。
新作 タグ・ホイヤー カレラ デイト プラズマ ディアマン ダヴァンギャルド
タグ・ホイヤーのプラズマテクノロジーによる着色の肝は、ダイヤモンドがむらなく、全体に均一に色付けされることだ。
さらに、文字盤の多結晶ダイヤモンドも、アヴァンギャルドと言わざるを得ない。無数のダイヤモンド結晶を、単独の大きなダイヤモンドに成長させることで実現したこの文字盤は、光の反射によって唯一無二のきらめきを生み出す。時分針はこのきらめきを遮らないよう、肉抜きされている。ホワイトゴールド製バーインデックスにあしらわれた12個のバゲットカットダイヤモンドとの相乗効果によって、ケースは36mm径と控えめなサイズ感でありながら、絶大なインパクトと存在感を放っているのだ。