シャネルのメンズ腕時計は「J12」がおすすめ。その特徴と魅力を解説

女性向けブランドのイメージが強いシャネルだが、実は優れた時計製造技術をもつ、一流時計ブランドであることをご存じだろうか? レディースだけでなく、メンズの本格腕時計の製造にも力を入れており、フラッグシップモデルである「J12」の人気は非常に高い。この記事ではJ12の特徴や魅力について解説する。

J12は、長年シャネルのアーティスティックディレクターを務めたジャック・エリュがコンセプトとデザインを手がけ、2000年に誕生したシャネル渾身かつ、初の本格機械式腕時計だ。構想から完成まで10年以上もの歳月をかけて、時計ブランドとしてのシャネルの名を世に知らしめるきっかけとなったコレクションである。

シャネル初のスポーツウォッチ、機械式腕時計コピーとして、2000年に発表されたJ12。https://www.askul.co.jp/
J12は2000年に発表され、そのアイコニックさはそのままに、毎年進化を遂げてきた。

J12最大の特徴はセラミックスをケースとブレスレット素材に採用したことであり、高級腕時計の常識を大きく変えた歴史的モデルとして高く評価されている。

2003年に登場したホワイトのJ12。艶やかな質感を醸し出すホワイトセラミックは発売当時、大きな話題となり絶大な人気を博す。
発売当初はブラックのみが展開されていたが、2003年にホワイトがコレクションに加わり、その後2011年に“クロマティック”と名付けた独自のカラーが登場した。

さらに、2019年にはケース径38mmのJ12を全面リニューアル。新たなJ12にはケニッシ社とのパートナーシップによる、独自ムーブメントを搭載。C.O.S.C.認定のCal.12.1を搭載した新しいJ12は、本格腕時計としてのさらなる高みへと到達した。

J12 クロマティック
2011年に登場した「J12 クロマティック」。セラミックにチタンを加え、ダイヤモンドパウダーで研磨したシャネル独自の新素材「チタンセラミック」を採用。
優れた時計製造技術
シャネルはファッションブランドとしての印象が強いが、時計大国スイスに自社工房を構えるほど、時計製造に並々ならぬ情熱を注いでいる。

ケニッシ社との協業による自動巻きムーブメントをベーシックなモデルに搭載したことで、その信頼性は盤石なものとなり、近年発表される新作モデルはいずれもクオリティの高い仕上がりとなっている。

 

シャネルのJ12が選ばれる理由
高度な技術の結晶ともいえるJ12は年齢、性別を問わず、時計愛好家に幅広く支持されている。ここではJ12が選ばれる理由について解説しよう。

高いデザイン性も魅力
J12は時計としてだけでなく、ファッションアイテムとしても存在感を放つ。一般的な高級腕時計であれば、同一モデルのサイズ展開は多くても3つ程度だ。

J12は19mm、33mm、38mmを基軸にしており、体格に合わせてベストなモデルを選ぶことができる。デザイン自体もユニセックスな意匠設計を基本とする上品なスタイルであることから、さまざまな場面で活躍してくれるだろう。

高耐性セラミック素材を採用
J12のケースに採用されている「高耐性セラミック」は軽量でありながらも高い耐久性を誇るハイテク素材だ。傷や腐食にも強く、時計を美しい状態のままキープしてくれる。

肌なじみが良いこともセラミックスの特徴であり、心地よい装着感を堪能できる。セラミックスの硬度はステンレススティールの約5倍以上とされる。抗アレルギー素材であるため、金属アレルギーの人でも身に着けやすく、非金属であることから温度変化にも強い。

時計素材として多くのメリットを持つため、近年ますますその需要は高まりつつある。

自動巻き(Cal. 12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。高耐性ブラックセラミック×SSケース(直径38mm)。200m防水。111万1000円(税込み)。
自動巻きムーブメント搭載の38mmはJ12の基幹モデルであり、最もオーソドックスなスタイルをもつモデルだ。ブラックセラミックスをあしらったスタイリッシュなディテールは時計愛好家から高い評価を得ている。

ムーブメントには、シャネルがデザインしケニッシ社が製造した独自のCal.12.1を搭載。約70時間のロングパワーリザーブと、スイス時計の精度認定であるC.O.S.C.認定の高精度を誇る。

自動巻き(Cal. 12.2)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。高耐性ホワイトセラミック×SSケース(直径33mm)。200m防水。106万1500円(税込み)。
J12 キャリバー 12.2は上品なホワイトセラミックスに、C.O.S.C.認定ムーブメントが搭載され、時計としての美しさだけでなく高い性能も有する。

インダイアルは主張しすぎない絶妙なバランスで配置されており、デザイン自体もJ12らしいカジュアルな雰囲気となっている。小ぶりな33mmケースはパートナーとのシェアウォッチとしてもおすすめだ。

自動巻き(Cal. 12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。高耐性ブラックセラミック×18KYGケース(直径38mm)。200m防水。数量限定。231万円(税込み)。
2023年の新作として発表されたJ12 キャリバー 12.1は、18Kイエローゴールドを用いた華やかなカラーリングが魅力。

ベゼルやリュウズにイエローゴールドを用いるほか、針、インデックス、そしてムーブメントのローターにまでイエローゴールドの仕上げを施し、新鮮なアクセントになっている。

 

審査委員の心を揺さぶった、様式化する技術

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、2023年度グッドデザイン賞の受賞商品が発表された。そのうちの1つが、シチズン「シチズンコレクション」の「レコードレーベル 1984 chronograph」だ。

本作は、1984年に発売された多機能アナログクォーツクロノグラフである「スポルテMS」のデザインをベースに、現代的なアップデートを加えたモデルだ。特徴的なベゼル上の飾り穴や、すっきりとしたブレスレットはそのままに、最新の光発電エコ・ドライブムーブメントを搭載している。ムーブメントの変更に伴い、プッシュボタンは2つへと変更されているが、そのことによって現代的でスタイリッシュな印象に生まれ変わっている。セレクトショップの別注モデルなどを含めると、豊富なバリエーションがラインナップしているが、今回受賞したのはレギュラーモデルのブラックダイアル「AT2540-57E」と、ホワイトダイアル「AT2541-54A」だ。1984年の「スポルテMS」のデザインを踏襲し、現代的に再構築したモデル。3つのスモールセコンドは、24時間計とスモールセコンド、60分積算計だ。光発電クォーツ。SS(直径38mm、厚さ9.5mm)。5気圧防水。3万3000円(税込み)。
いわゆるパンダダイアルもラインナップしている。ベゼル上の飾り穴やケースからブレスレットに繋がる一体感のあるラインなど、オリジナルのデザインを色濃く受け継いでいる。光発電クォーツ。SS(直径38mm、厚さ9.5mm)。5気圧防水。3万3000円(税込み)。
グッドデザイン賞審査委員からは、80年代の製品をモチーフとしながらも、現代の人々を取り巻く環境に合わせて新たな製品として昇華されている点を高く評価されたようだ。特に、“当時のデザインに経緯を持ちつつ、それを様式的に展開した。その技法や雰囲気を⾒たときに、どこかホッとするのは、作り上げられたコンテクストや物語性に心奪われるからだろう。様式化する技術。時代を感じるデザイン。技術革新だけでは語れない内容だと感じた。”というコメントは、レコードレーベルの持つコンセプトがスーパーコピー時計製品に混じり気なく反映され、審査委員に届いているという証左だろう。今回の受賞をきっかけに、他のアーカイブピースにもスポットが当たり、現代に相応しい形で生まれ変わることを期待したい。

厚みは9.5mmであり、シャツの袖口を邪魔することなく使うことができるだろう。オリジナルでは4つのプッシュボタンを備えていたが、本作では2つに変更されている。