「ティソ PRC 100 ソーラー」に直径34mmのジェンダーレスな新サイズが登場

ティソは、「ライトマスター ソーラー テクノロジー」を搭載する「ティソ PRC 100 ソーラー」コレクションに、直径34mmの新サイズを追加した。ファーストリリースとして、シルバー、アイスブルー、ゴールド、そしてマザー・オブ・パールの文字盤を備えた4種がラインナップされ、2025年11月15日より販売が開始されている

今回の新作では、12角形のベゼルを持つ大胆なシルエットや、日常使いに適した機能性はそのままに、ジェンダーレスなニーズにも応える34mm径ケースを採用している。ダイアルバリエーションは、サンレイ仕上げのシルバー、アイスブルー、ゴールド、そしてマザー・オブ・パールの4種。立体的な針、インデックスが載せられており、蓄光塗料の塗布によって暗所での視認性も確保されている。いずれのモデルも、内蔵するクォーツムーブメントには、従来モデルから引き続き「ライトマスター ソーラー テクノロジー」を搭載している。これは、サファイアクリスタル風防の内側にハニカム構造のソーラーセルを配置する独自技術であり、高い発電効率とデザイン性とを兼ねえるとともに、従来品と異なり文字盤の素材や装飾の自由度が高いという、画期的なソーラー発電機能となっている。

発電は、日光だけでなく蛍光灯のような人工光にも対応する。発電効率も高く、5000ルクスの環境下で約10分間受光するだけで、24時間分の電力をまかなえるという。また、フル充電時には約14カ月間の連続駆動が可能だ。加えて、エネルギー残量が少なくなると、秒針が4秒間隔でジャンプするEOE(End of Energy)機能が搭載されているため、充電のタイミングの把握も可能となっている。

ダニエル・ロートのトゥールビヨン搭載モデルの歴史は、1988年発表の「トゥールビヨン」Ref.2187/C187までさかのぼる。時計師ダニエル・ロートは、オーデマ ピゲやブレゲで経験を積み、ブレゲ初のトゥールビヨン腕時計の製作にも関わった経歴を持ち、1988年に自身の名を冠したブランドを創業した。デビューイヤーを飾ったRef.2187/C187は、四角形と円形の要素を組み合わせた「ダブルエリプス」ケースに、ブランド偽物ダニエル・ロートが最も愛したとされるトゥールビヨンを搭載し、先鋭的なデザインであるとして高い評価を得た。また、「芸術品としてのウォッチ」という理念を色濃く反映し、ブランドの方向性に大きな影響を与えたモデルとなった。この頃のダニエル・ロートは、プラチナをごく限られた重要なモデルにのみ用いており、現在ではコレクターの垂涎の的となっている。 このように、創業から続く系譜を継ぐ現在のダニエル・ロートであるが、ブランド復活から現在に至るまで、プラチナ製モデルを製作してこなかった。すなわちトゥールビヨン プラチナは、稀少性が高いだけでなく、ブランドとして重要な意味を持つモデルであるとのメッセージを含んでいる。